溶液中のアクリルアミドモノマーは経時劣化し、ひどくなると重合不良、不均質な重合を起こしたります。ストック溶液の保存状態は良好ですか?
アクリルアミド溶液に酸素が多く溶け込んで重合を阻害しているかもしれません。アクリルアミド溶液を脱気してからゲル作成を使う流儀もあります。
酸素に触れると重合しないので、コームでしっかり密閉されていないとゲル上端の重合が不良になります。経験的に、コームになにか不純物が付着していてもコームに接触するゾーンで重合が不良になるようです(コームを新品にしたら解決したこともあった)。
>aps溶液をボルテックスせずに使っていたこと、
APSは溶液の状態でストックしているのでしょうか?
APS溶液の寿命は長くありません。重合にはAPSが重要で、APSがヘタるととたんに重合不良を起こします。粉から要時調製する、あるいは小分けしてフリーザーで保存、使用直前に解凍して、あまりは捨ててしまうなどの流儀があります。
また、本当にウェルの底からサンプルが漏れている(固まっていないアクリルアミドに拡散している?)のでしょうか。ゲルとガラス板の間に隙間ができていて、そこに漏れ出していたりしませんか?
コームとスペーサーの厚みのフィット性とかゲルを流し込んでから固まるのを待つ間の保持のしかたの加減とかで、隙間ができちゃいないだろうか。 |
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