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酸によるタンパク質沈殿の原理について トピック削除
No.10976-TOPIC - 2022/11/22 (火) 11:55:16 - さがみ
 タンパク質の沈殿のため、トリクロロ酢酸(TCA)をはじめ、過塩素酸やスルホサリチル酸などの酸を用いる方法は広く使われていると思います。
 これらの酸によるタンパク質の原理について、もしご存じでしたら文献などと合わせて、教えて頂ければ幸いです。

 硫安や有機溶媒を用いたタンパク質の沈殿については、教科書等でも頻繁に原理の説明があり、原理自体も比較的理解しやすいですが、上記の酸については原理にまで踏み込まれていない事が多いと感じております(少なくとも私の知る範囲では、ですが)ので、この度トピックを作成させて頂いた次第です。

 上記の酸は強酸なので、タンパク質の等電点沈殿ではないとは考えております。タンパク質に水和している水が、酸(の帯電している部分)に置き換わり、タンパク質が水和出来なくなって沈殿するのかなぁ...(硫安による原理とかなり近いですね)とは考えているのですが。

 基礎的な化学の内容で恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 
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No.10976-5 - 2022/11/22 (火) 13:34:49 - おお
一つは酸による変性です。ミルクとかもお酢などでタンパク成分が凝縮します。感覚的に分かるかと。それに関連するかもしれませんが、極端な酸性状況でCOO-にH+が吸収され、電荷を失って可溶性が低下するのも一つの原因でしょう。また、タンパク内のCOO-と-NH3+の結合も外れるでしょう。
過剰なH+イオンはH2Oや、-OHなどの水素結合をみだすでしょう。

これらが原因で結果構造を保てなくなるでしょう。

(無題) 削除/引用
No.10976-4 - 2022/11/22 (火) 13:14:23 - qq
「H+がどっさりあると、タンパク質の立体構造形成に必要となる正しい相手との水素結合形成が維持できなくなり、ランダムコイル状態になるので、水溶性を失う」
と、講義では説明しているのだけど、誤解かもしれないので、意見を乞う。

(無題) 削除/引用
No.10976-3 - 2022/11/22 (火) 13:12:52 - 4
酸性下では中性の時とは側鎖の荷電状態が大きく変わりますので電荷の反発などポリペプチド鎖の分子内、分子間の静電的な相互作用が変わり、タンパク質は中性環境の時の高次構造を維持できなくなり変性します。その際、分子内部に隠れていた疎水領域も露出し、分子間の疎水的相互作用によりタンパク質同士の凝集が起こります。凝集塊がある程度の大きさになると不溶化して沈殿します。原理から推察される様に酸性での沈殿についてはアミノ酸の組成も関係しており、塩基性アミノ酸を多く含む強塩基性タンパク質は酸性条件下でも沈殿しにくい傾向があります。例えばpI>10のHistoneなどは塩酸や硫酸酸性条件でも可溶性です。

(無題) 削除/引用
No.10976-2 - 2022/11/22 (火) 13:06:49 - G25
https://bioquochem.com/principals-of-various-protein-precipitation-methods/
等電点で見かけの電荷が0になるのとは違うけど、極端に低いpHだとタンパク質のプロトン化が進み強く正荷電して、それが水和殻を壊すからなんて書いてありますけど、わかったようなわからないような、、、、

酸によるタンパク質沈殿の原理について 削除/引用
No.10976-1 - 2022/11/22 (火) 11:55:16 - さがみ
 タンパク質の沈殿のため、トリクロロ酢酸(TCA)をはじめ、過塩素酸やスルホサリチル酸などの酸を用いる方法は広く使われていると思います。
 これらの酸によるタンパク質の原理について、もしご存じでしたら文献などと合わせて、教えて頂ければ幸いです。

 硫安や有機溶媒を用いたタンパク質の沈殿については、教科書等でも頻繁に原理の説明があり、原理自体も比較的理解しやすいですが、上記の酸については原理にまで踏み込まれていない事が多いと感じております(少なくとも私の知る範囲では、ですが)ので、この度トピックを作成させて頂いた次第です。

 上記の酸は強酸なので、タンパク質の等電点沈殿ではないとは考えております。タンパク質に水和している水が、酸(の帯電している部分)に置き換わり、タンパク質が水和出来なくなって沈殿するのかなぁ...(硫安による原理とかなり近いですね)とは考えているのですが。

 基礎的な化学の内容で恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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