これは歴史的なことを知っていないと答えられないかもしれませんね。私には正確に答えられません(から黙ってろと言われると言い返せないですが)
>[Re:1] 生化学さんは書きました :
> リボソームタンパク質について2つ質問させて下さい。
> @RpS15A など、「A」が付いているものがいくつかありますが、A は何の意味でしょうか。
RpS15とRpS15Aがありますねぇ。配列はあまり似てない。
多分SDS-PAGEで15kDaぐらいのところにあって最初は区別がつかなかったか、グループによってRpS15が本物とか、違う配列が検出されてそちらが本物でRpS15Aと名付けたとか色々ありそうです。タンパクの名前の数字はSDSPAGEなどで検出されるサイズだったりしますので、全く同じかほぼ同じサイズのばあい名前がダブらないようにAとかつけたりすることはあります。区別するためのもんですが、、、同時に同じ研究グループで同時に見つかっていれば片方はAもう一方はBとかつけそうですが、歴史的になにかありそうな気がします。または片方は違う名前がついていたけど、ribosomal proteinと認識されるようになって名前を変更したという経緯があるかもしれませんね。
> Aリボソームタンパク質はどの資料を見ても「約」80個と書いてあって正確な数が書かれていませんが、これはどういった理由でしょうか。
こういうタンパクなどのコンプレックスはプレパレーション(精製の仕方)によって含まれていたり、そうでなかったりするタンパク質があります。場合によっては含まれていたけど検出できなかったりということも(昔は一つ一つタンパクを精製して、エドマン分解などの手法でタンパク質のアミノ酸配列を決めていましがから、そういうのに漏れていたりもしたかもしれない)。
他の生物で見つかって、人で調べたけど結合しているにはしているけど、相互作用が弱く精製の途中でなくなってしまいそれでも一応In vitroの系では活性があるとか言うのもあるかもしれません。プレパレーションで違うと言う話をしましたけど、こういう巨大なコンプレックスとかだと同じプレパレーションで人とマウスで片方にしか検出できないようなタンパク質も見つかる場合があります。そういうのがあると何種類のタンパクがあると指摘されれば大体何個とかいう話になってしまいます。ほんとにリボソームの研究を考えているのなら、どんなプレパレーションで何種類取れて、その他のタンパクもリボソーマルプロテインと言われているならそのタンパクについて文献を探してみたりとかするべきなのかもしれません。ある状態のときは必須でそうでない状態では必須でないということもありそうですね。
ちなみに人のタンパクなどの複合体のデーターベースではS ribosomal proteinsが 35こ(Gene duplicationによるものも含まれてそうだけど)、 L ribosomal proteinsが 54こ(これもGene duplicationによるものも含まれてそうだけど)リストに上がっています。
https://www.genenames.org/data/genegroup/#!/group/729
https://www.genenames.org/data/genegroup/#!/group/728
妄想の範囲で答えてみました。 |
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