当方MSCをDiR色素でラベルしてマウス・ラットに投与しIVISで検出経験あります。
>注射する直前に同じ機械で観察すると
シリンジorエッペンチューブに入った細胞懸濁液だけで撮影してみるとちゃんと光っているということですよね?
だとすれば、考えられる原因は下記です。
1. 細胞数が足りない
個体の大きさにもよります(新生仔と老齢ではだいぶ大きさが違いますよね)が、2E5は少し少ない印象があります。
2. マウスの状態が悪い
毛があるマウスなら、確実な剃毛or脱毛が必要です。脱毛クリームの使用が個人的にはおすすめです。餌も発光しないものを選ばないといけないパターンがあります(機械や色素の組み合わせに依存するはずです、ご使用の機械のマニュアルをご参照)。
3. 解剖してみる
MSCがどこにトラップされるかは諸説ありますが、肺か肝臓か、大きさ的には、まあそのへんにトラップされてる可能性が高いでしょう。可能であれば、投与したマウスを解剖してみて、臓器を露出させてどう映るかを確かめてみるのはいかがですか。生体で確認するためには、IVISに麻酔機が接続されている必要がありますが。
4. とりあえず投与方法を変えてみる
原因の切り分けのためにも(もし細胞や色素に余裕があるなら)腹腔内に投与してみて、どう映るかやってみるのはいかがでしょう?剃毛した腹壁だけを透過するシグナルが観察できないようなら、機械側に問題がありそうです。つまり、懸濁液をほぼダイレクトに見るような強いシグナルだけしか検出されない状態になっているということです。可能性は低いとは思いますが。
5.再起動
安定機壊れてませんか?本当に微細なシグナルを拾ってくるので、相応に繊細な管理が求められます。エラーログの確認、デイリーリスタートでトラブルがないかなどの確認を。
このあたりでいかがでしょうか? |
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