低温度での培養の結果が出ました。後学の為に報告させて頂きます。
一度に複数パラメータを変えるのは本当は良くないな、と思いつつも、
1)heat shockを42C、30秒から37C、30秒に変更した
2)heat shock、氷上静置5分の後、vector DNAとcompetent cell 50ulに対して450ulのsoc培地を加え、pre-cultureはせず、150ulずつ3枚のLB plate (
Ampが1x, 0.5x, 0.25x。1xは50ug/ml)に捲いて、室温(調べたところ日中で20C位。夜間は少し下がって18C位)で培養
を行いました。結果、2日目終わり頃に(以前よりも大分少な目に)コロニーが見え始め、4日目まで放置しておいたところ、通常の大きさのコロニー(という言い方はどうなのか。質問文に書いたような、異様に小さいコロニーと違って、今までに形質転換した時に見られたような普通サイズのコロニー)が9割程度(目算で100〜200個位?)で、1割程度は質問文に書いたような異様に小さいコロニーが育ちました。アンピシリン濃度の違いによるコロニーの生え方の違いは私の場合ではあまり見られませんでした。
それぞれのプレートから通常の大きさのコロニーを3つずつ拾って、30C、250rpmでの培養を24時間行ったものをミニプレップ、制限酵素処理、ゲル電気泳動してみたところ、9つ全て目的のDNAでした。
実は、問題になったlentivector DNAは二つあり、両方で同じ結果(9つ拾って9つ当たり)が出ました。37度でのヒートショック、室温でのLB plateの培養、低温(30C)でのLB培地の培養で、非常に良好な結果が得られました。
Large scaleでの培養はまだ試していませんが、恐らく問題は無いと思っております(最後の1時間でアンピシリンを加えて37Cに上げるのがもしかしたらトリッキーなのかもしれませんが、まあ、大丈夫でしょう)。
皆様のお陰で、非常に良好な結果が得られました。ありがとうございました。
(エラーメッセージが出て「解決」に出来ないのですが、無事に問題解決出来ました) |
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