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dishを何でコートして使用するか トピック削除
No.10828-TOPIC - 2022/09/29 (木) 15:38:21 - JDI
ある薬剤で処理したcell lineとしていないcell lineでRNA-seqを行いtranscriptomeを比較する予定です。

この薬剤処理を行うと細胞接着が弱くなるため、dish をコートして使おうと思っています。

poly-L-lysinで処理すると電荷による接着促進のため、遺伝子発現には影響をしないと聞いたのですが、これは正しいのでしょうか?

一方で、コラーゲンやfibronectinを使うとintegrin等を介した接着になるため、特定のシグナルカスケードが働くという話もあり、transcriptomeを解析する上では、コーティング剤を何にするのかは重要に見えます。

意外とこういった情報は論文には載っていないのですが、何を基準にコーティング剤を決定しているのがいいのでしょうか。
 
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No.10828-6 - 2022/09/30 (金) 11:04:04 - qq
>これもコントロールで同じ作業が行われていれば科学的には、問題無いのだと思いますが。
という意見が多いですが、polyLysに変更することで付着した細胞が全部死んだら、死んだ細胞で調べることになるよね。
死んだサケの脳波測定(だったっけ?)と同じ状況になるけど、それで大丈夫だと思える?

(無題) 削除/引用
No.10828-5 - 2022/09/30 (金) 06:27:55 - おお
Surfaces for Enhancing Cell Attachment
Corning CellBIND® Surface
The unique Corning CellBIND surface uses a microwave process
for incorporating significantly more oxygen into the cell culture
surface, rendering it better for cell attachment especially under
difficult conditions.

https://www.corning.com/catalog/cls/documents/selection-guides/CLS-CC-010.pdf
page 3

ちなみに、上記のような通常の培養用のDishより強い接着性をもったDishやプレートもうってます。
NuncやSARSTEDTとか他の会社でも類似品があったと思います。TCように加工するときちょっとした工夫でネガティブチャージに加えポジティブチャージも付与することができてより強い接着性が発揮できるという説明をどこかで聞いたことがあります。

どういった表面に細胞を接着させるかは、確かに悩むところだと思います。予備実験して今までと同じように細胞が振る舞うかどうか、すでに動くとわかっている遺伝子の発言や動かないだろうと思うもの、動いては困るけどDishの表面の違いで動くかもしれないものなど数個の遺伝子で確認するのもいいかもしれません。

あとは今後変更したままで実験を続けていくのかなど将来的なことも考えて決めるようにしたほうがいいでしょう。

(無題) 削除/引用
No.10828-4 - 2022/09/29 (木) 17:42:57 - JDI
ちなみにコラーゲンを使って培養していたものをpoly-L-lysinに切り替えても問題無いでしょうか。

これもコントロールで同じ作業が行われていれば科学的には、問題無いのだと思いますが。

(無題) 削除/引用
No.10828-3 - 2022/09/29 (木) 17:41:49 - JDI
文献の列挙ありがとうございます。こういう文献はいくつか知っていたのですが、実際の実験で何を使うのか、決め手がはっきりしないため、投稿させていただきました。

結局の所、poly-L-lysinを使っておくのが無難なんですかね。

インテグリンのシグナルにも着目しているので、コラーゲン等で、マスクされてしまうとそれはそれで困ります。ただし、poly-L-lysinは生体にない化学物質で何をしているかブラックボックス感があり、少し使用がためらわれます。あくまで自分の感覚ですが。

何をコーティングに使うにしてもコントロールとの比較において解析を行うから、理論上は問題なしと考えられますし、問題が出たらその時に対処するような形になるのですかね。

(無題) 削除/引用
No.10828-2 - 2022/09/29 (木) 17:14:21 - おお
癌を除けば、接着細胞は足場依存的に生存、増殖すると言われています。接着が何らかのシグナルに寄与していることは明らかです。

自身でもちょっと調べてみればいいかと思います。
PMID: 17081603 Fig 7とか見れば、なにか起こっているように見えるし、
PMID: 24370571これには、BSAで見れないPlateletの反応が見れると書いているし
PMID: 26503112 のFig 5みるとFNよりpERKが高いようにも見えるし。

まあそれよりも、コントロールが適切であり、コートした状態でも同様の薬剤に対する反応が見られるなら、実験のデザインを否定できないと思います。

>poly-L-lysinで処理すると電荷による接着促進のため、遺伝子発現には影響をしないと聞いたのですが、これは正しいのでしょうか?

これはインテグリンを介したシグナルの研究でネガコンとして使われるから、その限りにおいてはそうでしょう。しかし、細胞が何らかの反応するかという視点では話が変わってくると言えませんか?

dishを何でコートして使用するか 削除/引用
No.10828-1 - 2022/09/29 (木) 15:38:21 - JDI
ある薬剤で処理したcell lineとしていないcell lineでRNA-seqを行いtranscriptomeを比較する予定です。

この薬剤処理を行うと細胞接着が弱くなるため、dish をコートして使おうと思っています。

poly-L-lysinで処理すると電荷による接着促進のため、遺伝子発現には影響をしないと聞いたのですが、これは正しいのでしょうか?

一方で、コラーゲンやfibronectinを使うとintegrin等を介した接着になるため、特定のシグナルカスケードが働くという話もあり、transcriptomeを解析する上では、コーティング剤を何にするのかは重要に見えます。

意外とこういった情報は論文には載っていないのですが、何を基準にコーティング剤を決定しているのがいいのでしょうか。

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