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エレクトロポレーション法での死細胞の影響 トピック削除
No.10792-TOPIC - 2022/09/20 (火) 00:36:55 - ももんが
エレクトロポレーション法でTransfectionをした後に細胞を回収して、様々な実験をしたいと考えています。具体的には、タンパク質の結合実験やウエスタンでのシグナル伝達経路の確認を行う予定です。

エレクトロポレーション法は死細胞がかなりの割合でいると思うのですが、上司に聞いたところ、コントロールがあるので、結果を解釈するのには問題ないとのことでした。48時間後に回収を指示されました。

実際のところ、半分近くは死んでいてもおかしくないはずですが、問題ないのでしょうか。
 
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(無題) 削除/引用
No.10792-3 - 2022/09/20 (火) 11:27:00 - asan

>エレクトロポレーション法は死細胞がかなりの割合でいると思うのですが、上司に聞いたところ、コントロールがあるので、結果を解釈するのには問題ないとのことでした。48時間後に回収を指示されました。

実際のところ、半分近くは死んでいてもおかしくないはずですが、問題ないのでしょうか。


この手の質問はよくありますが、問題ないか問題あるかは実験で「何を評価していのか」次第だと思います。

例えば、Luciferaseレポーターアッセイをやるなら、たくさん細胞が死んでても補正かけられるのでできる可能性が高いと考えてもいいですが、WBやqPCRで死んだ細胞ごと回収した場合は細胞のデブリスが大量にコンタミしてくることが結果に影響する可能性だってあります。

また、経験上エレポは微妙なバッファーの塩濃度や、機械の電荷のかかり方のムラによって効率がぶれやすい気もするので、コントロールと目的試薬の精製の純度によって両方とも再現性よく同じぐらいの生存率、導入効率にならない可能性もあります。

ただし、だからといって、実験が無意味だとまでは言い過ぎなので、要するにあなたがトランジェントで見たいものがその50%ほど細胞が死んだ状態でも評価しきれるかどうか、またその結果をデータとして論文に出すにあたってクレームがついたときに(レビューでわかるのかしりませんが)、科学的に妥当な主張ができるかどうか次第だと思います。最終的には「やってみなければわからない」と言えばそれまでですが、初めから前提としてよろしくない実験を組むのもどうかと思うので、それ以外の方法との兼ね合いでどうするか決めたらいいと思います。


ちなみに、最近はエレポも各社改良がすすんでるので、(物によってはかなり金がかかりますが)、大抵の細胞で条件をいじれば生存率はそれなりにあげることも不可能とまでは言わない気がします。primary T細胞は頑張っても結構死ぬものが多いです。

あなたの使用してる細胞によっては、ケミカルのlipofection試薬で相性がいいものがあるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.10792-2 - 2022/09/20 (火) 09:08:23 - zam
> エレクトロポレーション法は死細胞がかなりの割合でいると思うのですが、

細胞の種類によって生存率は大きく異なります。
たとえばCHOは95%程度、293は90%程度です。
線維芽細胞は、皮膚由来ならば100%近くの生存率であり、他の器官由来ならば90〜60%程です。
末梢血のリンパ球系なら50%程度です。
装置や手技によっても生存率は変わりますが概ねこんな感じだと思います。
傾向としては、株化細胞の生存率が高く、初代培養細胞の生存率は低いと言えます。
いずれにせよ、細胞の種類によって、エレクトロポレーションの生存率は異なります。

トピ主さんの標的細胞はどんな細胞でしょうか?

細胞の種類毎の生存率は、エレクトロポレーションのメーカーのwebサイトに掲載されていると思いますし、なければ直接メーカーに問い合わせることをお勧めします。


> 上司に聞いたところ、コントロールがあるので、結果を解釈するのには問題ないとのことでした。48時間後に回収を指示されました。
>
> 実際のところ、半分近くは死んでいてもおかしくないはずですが、問題ないのでしょうか。

上司さんの言うとおりでよいと思いますが、さらに論文等に目を通して、他の研修者たちがどのように評価しているかを下調べしておくのがよいでしょう。
たとえば「死細胞の多い」T細胞の評価方法は、参考になるはずです。

なお、生存率のほかに導入効率も関係しますので、そちらも抜かりなくされるのがよいでしょう。

言わずもがなですが、信頼できるデータを得るためには、条件検討を含めた予備実験が欠かせません。

健闘を祈ります。

エレクトロポレーション法での死細胞の影響 削除/引用
No.10792-1 - 2022/09/20 (火) 00:36:55 - ももんが
エレクトロポレーション法でTransfectionをした後に細胞を回収して、様々な実験をしたいと考えています。具体的には、タンパク質の結合実験やウエスタンでのシグナル伝達経路の確認を行う予定です。

エレクトロポレーション法は死細胞がかなりの割合でいると思うのですが、上司に聞いたところ、コントロールがあるので、結果を解釈するのには問題ないとのことでした。48時間後に回収を指示されました。

実際のところ、半分近くは死んでいてもおかしくないはずですが、問題ないのでしょうか。

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