>界面活性剤であり、細胞内部にエピトープが存在する場合に抗体の細胞透過性を高めるために使用する
とは限らなくて、界面張力を下げて(まさに界面活性剤の仕事)液の馴染み、広がり、浸透をよくするとか、もちろん洗い流しの効果を高めるとかを意図して使われる方が多いと思います。
細胞膜の透過性を高めるのを目的とするなら、Tween 20よりTriton X-100やNP-40なんかのほうが好まれると思いますし、濃度ももっと高く設定するでしょう。0.05% Tween20はそういう効果じゃなくて、先述したような界面張力を下げることを意図しているのでしょう。
アセトン固定は架橋ではなく脱水による固定ですが、脂質をよく溶かすので細胞膜はスカスカになっているはず。たとえ細胞内に標的があっても、界面活性剤によってさらに穴あけする必要はないでしょう。
逆に、膜タンパク質が標的の場合、界面活性剤や有機溶媒で細胞膜を溶かしちゃうと、膜タンパク質が流出してしまう危険もありますね。 |
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