細胞の場合はよく知らないけれど、一般的なSEM標本作成ではt-Butyl Alcoholに置換して穏和な冷却で固相化、減圧して昇華させて抜くというのがトレンドじゃないでしょうか。昔は臨界点乾燥で二酸化炭素で置換して固相から昇華させるのが常法でしたけど。
水とかエタノールのような比較的表面張力の高い溶媒で置換しそれを液相から揮発させると、溶媒の体積が減るのに引っ張られて試料の構造がつぶれます。そのために固相から昇華させるのが望ましいのだと理解しています。
ちなみに、t-Butyl Alcohol法が世に出る前、臨界点乾燥のかわりに、フロンのような表面張力の低い溶媒で置換し、減圧乾燥で抜くという方法も出ていて使ったこともあるんですが、あまり普及しなかったようです。 |
|