島田 さま
異常な翻訳産物が出来ていても、正常な目的タンパク質も少しは産生されている場合が多いと思います。微量でも得られれば良いのであれば、それを精製することを考えます。しかし、まずは、その異常な移動度のバンドが何なのか確認しないと、やる気にもならないし、苦労して精製しても骨折り損になりかねませんね。
ウェスタンが一般的かと思いますが、私の場合は、今は、バンドのゲル内消化とMALDI-TOF MSで調べています(使用料なしで使える環境にあるので)。
下流のMetから翻訳開始されたものが生じた際は、塩基配列を確認すると下流のATGのすぐ上流側にSD配列様の配列があったので、これをコードするアミノ酸配列を変えずに変異させたところ、確かに下流からの翻訳産物は消失しました。しかし、目的とする上流からの翻訳産物の収量は向上しませんでした。 |
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