えと、分子生物学のバックグランドのない方かと察しますが、まずは、ここで聞くよりも、Molecular Cloningを読むか、難しければ羊土社の本で勉強なされたほうが、早いかと思います。Figureも多いので、文字で我々の説明を読むよりわかりやすいと思います。
そもそも、内因性コントロールですよね?
いくら、系統が違っても、他の論文にあたれば、実験条件が書いていると思います。プライマー配列を直接Googleで調べましたか?
私は、シークエンスしろと言っているのではないのですが。。。論文の著者の方は、何らかの配列をもとにプライマーを設計しているわけで、その配列はおそらく入手可能だと思います。
不可能でも似た系統のファイルをダウンロードしてきて、調べればよいだけで。。。数分あれば出来る事なので、身の回りのプライマー設計の経験がある方(この分野の方なら誰でもあるはずですが)に聞くのが良いかと思います。
まあ、シークエンスも数百円で出来るので、あまり値段を気にせずやってしまうことが多いですが、論文引用の場合は、私もすっ飛ばすことが多いです。。。
また、他の方が仰られたRT-の検体で最初のバンドが増えたPCR条件でPCRを行ったらどうなったのですか?
そもそも、バンドの濃度差を見ることに固執し過ぎで、そもそもの実験目的であるリアルタイム前の予備実験ということをお忘れではないでしょうか?
Negative Control: 1. DW, 2. RT-RNA(RT反応していないRNA)
positive Control: 3. RT+cDNA
上記3検体をpositive Cont.では、きちんと増幅できる、Negative cont.では増幅されないということ、プライマーダイマーがないということを確認しましたか?
濃度差云々の前に、適切なPCR条件を決定するほうが、先です。
一般的なリアルタイムのSYBR法の条件は
2step法では
初期変性 95度:30sec
______________x40サイクル
変性:95℃、5秒
アニーリング/伸長反応:60℃、20〜30秒
______________
3step法では
初期変性:95℃:30秒
______________________x40サイクル
変性:95℃、5秒
アニーリング:55℃、30秒
伸長反応:72℃、30秒
____________
で行います。
あとは多少Modifyすることもありますが、基本はこれです。
これで、きちんと先に挙げたRT反応なしRNAをPCRにかけて、増幅がないことを確認して下さい。
あと、0.5と1の濃度差なんてそもそもリアルタイムを予定しているのに、ゲルのバンドの濃さで見ることに何の意味があるのか、私にはさっぱりわかりません。予算がないとおっしゃられていますが、よっぽど試薬の無駄な気がします。
そんなに見たいならば、RNA濃度の時点で、もっとRNA量に差をつけて逆転写をdTプライマーではなく、増幅に用いるプライマーに変えて1step法で行い、さらにEtBrではなくSYBR法で検出すればよいかと思います。
そもそもの、あなたの0.2と0.5で濃度差を見るというのは、ボスの指示なのですか?
リアルタイムの予備実験をしろという指示なのではないですか?
ならば、もっとやらないといけないことがあるかと思いますが、いかがでしょうか? |
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