こんにちは。AAVを使ってヒト細胞に外来遺伝子をトランスダクションしたときにmCherryが強い蛍光を示すコンストラクトを作ったのですが、マウス細胞にin vitroで導入したところmCherryが全く光らないという問題を抱えたため、相談させてください。
使用しているpAAVのコンストラクトは標的遺伝子をCMVの下流で発現し、2Aペプチドを挟んでmCherryを発現するようになっています。マウス細胞にこのAAVをかけたとき、可能な限りMOIをあげても顕微鏡下で全くmCherryシグナルを拾えなかったのでまだMOIが足りないのかなと考えました。しかし、試しに細胞からRNAを抽出してqPCRをかけてみると、標的遺伝子もmCherry mRNAも無処置の細胞に比べて10000倍以上発現しており、mRNAレベルでは発現が誘導できているようでした。
AAVを細胞にかける⇒mCherry mRNAは誘導されている⇒光らない
ということで、翻訳がうまくいっていないのかなと考えたのですが、転写レベルではマウス細胞でも発現が誘導されていると思われるmCherryがタンパクレベルでは機能していない(光らない)理由をどのように考察したらよいか、そしてどのような解決法がありうるでしょうか。
例えば mCherry のコドン最適化が効く、などありえるでしょうか、よく使われる蛍光タンパク質なので考えにくいかなとも思っています。
細胞からのRNA抽出をAAV入りの培地除去後にPBSで細胞洗浄せずに実施したのがまずかったかとも思いましたが、AAVゲノムはDNAなのでこれは関係ないかなと考えています。
よろしくおねがいします。 |
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