質問者さんの実験のようなケースでは、一個の細胞(菌体)に複数のプラスミドが入るという確率は限りなく低い。もし、そんな細胞のコロニーを拾ったとしたら、ものすごい幸運の(あるいは不運の)持ち主でしょう。
それが、複数種のプラスミドが入ったものが取れてこない理由の第一です。
先生の言っていたのはプラスミドの不和合現象のことでしょうが、それが説明になるかどうか疑問です。
複数種の同一レプリコンが入った細胞があっても、分裂増殖しているうちに、一個の細胞にはどれか一種類しか存在しない状態になるわけですが、分裂増殖の結果生じる個々の子孫細胞でどのプラスミドが残っているかというのはバラバラになるんじゃないでしょうかね。
結果として、その培養液から精製すると、複数種のプラスミドが混じることになるんじゃないでしょうか。ちょうど、コロニーの単離をしくじって、中身の違う複数のコロニーを植菌したように。
コロニー形成中に、各細胞が単一種のプラスミドしかもたない状態になるまで増殖していて、そこからstreakして更に単一コロニーを取得したとでも言うなら、不和合性で矛盾無いですけど。
いかがでしょう? |
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