意味がないかどうかを示すのは簡単ではないので、最終的には哲学的な話になりそうだが、セリンスレオニンのリン酸化は一つのタンパク質でたくさん見られるので、実際にそれ自体がそのタンパク質の既知の機能的なものに影響が見られないケースはたくさんありますよ。それを意味がないというかどうかは議論が分かれますが、少なくともその「特定のアミノ酸への修飾の意味」だけで説明できないようなリン酸化サイトはたくさんあります。
可能性レベルの話をすると、リン酸化部位によっては結構特異性が低いケースもあって、近くのセリンスレオニンとあまり区別してリン酸化してないような現象があるようなデータも実際あります。その場合近傍のセリンスレオニンを全てアラニン置換して初めて影響が出たり、、、ね。逆にチロシンのリン酸化なんかは結構重要なサイトにあることが多い気はしますね。
リン酸化サイト自体が無意味でも、それがあるドメインにたくさんつくことで全体のチャージが変わって結合性に影響が出るとかそういうケースもあります。そういう考えなら別に特定のアミノ酸のリン酸化だけを制御しなくてもその周辺を含むリン酸化のでも十分機能的に意味があるけど、一見したらほぼ無意味な可能性もありますしね。 |
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