先生方、返信どうもありがとうございました。
ここ数日忙しくしており、返信遅くなって申し訳ありません。
そして、アドバイスどうもありがとうございました。どのアドバイスも大変勉強になりました。
1.MEFの老化の件について、
細胞の老化に関しては、今まで無自覚に実験していました。その後、MEFをそのまま培地交換して培養し続けたところ、primary MEF由来のMEF細胞は、長いこと生きていますが、増殖はほぼ止まってしまってしまいました。これは、生理的なものだと理解できました。その一方で、以前にストックされたMEF(Passage47)は、増殖は止まっているように見えますが、よく見ると、2核の細胞が多くあり、無限増殖性を獲得した細胞なのだとわかりました。
2,Human fibroblastの老化を抑制する件について
テロメアーゼを発現させたCell lineがあること、テロメアーゼを発現させて細胞増殖を継続させる研究もあることは、知りませんでした。
低酸素培養も老化抑制に効果があるのですね。ROSの発生を低下することで、老化抑制につながるということでしょうか。
少しだけ、補足させてください。私もHypoxiaの系はよく実験に使いますが、インキュベーターから出した瞬間からReoxygenationが起きて、時間がたった後で細胞にダメージが出ることがよくあります。マイルドなHypoxiaを起こすために、酸素濃度は下げずに、No glucose DMEMで培養することがありますが、細胞の種類によるのかもしれませんが、一晩で、きれいにHypoxiaがかかります。そう考えると、Low glucose培地で細胞を維持・培養するのもいいかもしれません。ご指摘どうもありがとうございました。
NアセチルLシステインの添加も知りませんでした。これもROSの発生を抑制するためという理解でよいのでしょうか。試してみたいと思います。
3,Human FibroblastからのiPS細胞について
ご指摘をうけて、Human fibroblastのPDLとDonor ageについて調べてみました。論文によって違いがありますが、厳しめな方ですと、0歳またはyoungではmaximum PDLは約30という報告がありました。それを長いと見るか、短いを見るか、よく考えて実験しないといけないと思いました。生体に近いように細胞を分化させるいい培養系があれば、iPS細胞を作ることも視野にいれてみたいと思います。 |
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