HEK293系の細胞も浮遊系が樹立されていて、リコンビナント量産の系として認知されています。InvitrogenがHEK293系の細胞でそういうのに特化した系を商品化してたりすています。
過剰発現によって量産しようということだと思いますが、高発現に合わせたため帰ってうまくいかないといった話もよく聞きます293TはT antigenを発現しているのでSV40oriのあるプラスミドをエピソーマルに増幅できそれで大量のタンパク質ができることもありますが、量が多すぎて細胞が追いつかないということもあるようです。特に膜タンパクや分泌タンパクはそう言うので細胞(小胞体など)のキャパを超えてしまってうまく発現してくれないとか、293TであってもSV40oriがないプラスミドのほうが良かったということもあるようです。
HeLaの系は私はあまり聞きませんのでわかりません。
CMVかEF1aに関してはこれらの細胞ではさほど気にしなくてもいいかもしれませんが、昔っからCMVで発現させるのになんら障害がなかった細胞です。
翻訳後修飾に関しては細胞によって違うこともありますので、そうなるとそれらの細胞以外の方がいいのかもしれないということもありえると思います。サイトカインなんかで血球細胞を使っていたのがあったような気がします。
そういうことなど踏まえて一度調査をして、結論が出ないこともあるでしょうけど最後はその上で決断すればいいので、この際念入りな調査をしてはどうでしょうか。 |
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