Tris-Tricineの系はゲルのバッファー濃度が高いため、Tris-glycineと同じ電圧でも流れる電流が多く、より熱が発生します。しかしながらバイオラッドなどのミニゲル(一辺が8とか9cmぐらいですかね)でバッファーがゲル板全体に接触しているような泳動装置であれば100Vは可能な電圧だと思います。一応熱くなりすぎてないか随時チェックするようにしておけばいいでしょう。コールドルームとかで低温の環境で流しても大丈夫と思いますが、SDSの沈殿がちょっと心配です。サンプルロードからしばらくは室温で流したほうがいいかもしれません。その後は氷詰めでも、ある程度熱を発生するので行けるかなと。一応そういう場合はスターラーでバッファーを循環させてなるべく温度むらとかないようにしたほうがいいと思います。
冷却に関しては冷却水を循環させるようなパイプが装着できるようなものも(特におおきなゲルだと)あるようですが大層なセットになってしまうかもしれません。 |
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