掲題の内容についてご相談があります。
鎖置換型酵素であるphi29は、全ゲノム増幅などに使われる酵素だと思いますが、サンガーシーケンスを行う為のプラスミド増幅にも使用されているかと思います(GE healthcare:templiphi kit)
templiphi kitを使用した場合、プラスミドを増幅させて良好なシーケンスデータを得ることができるのは検証済みなのですが、このキットを使用せず自前で個別に試薬を用意し、調整できればと考えております。
templiphi kitのマニュアルによると、必要となる試薬は「phi29/phi29 buffer/random prime(6mer)r/dNTP」のようで、templiphi kitのマニュアルを参考にして下記の手順にて調整しました。
@精製済みプラスミドにrandomprimerと滅菌水を混合し、95℃で3minヒートショック→4℃急冷
U上記溶液にdNTP、phi29buffer、phi29を混合し、30℃で18時間→65℃で10min(酵素失活処理)
V得られた溶液から1.5μl程度使用してシーケンス反応の鋳型とする
なお、上記で使用した試薬の量(終濃度)は下記のとおりです。
・精製済みプラスミド(1ng/μl)・・・1μl
・random primer・・・終濃度0.5μM
・dNTP・・・終濃度200μM each
・phi29 buffer・・・1μl
・phi29 ・・・0.1μl(1U)
・滅菌水・・・全量が10μlになるようにfill up
何度か上記の試薬と手順にて増幅を試みたのですが、サンガーシーケンスに持ち込んでも全く波形が得られず困っています。
もし上記の手順で怪しい点がありましたら、わかる方がいらっしゃればどなたかご指摘いただけるでしょうか。
長文失礼しました。 |
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