ECISは知らないのですが、単純に拡散係数が400um^2/sの水溶性小分子が25度の全く振動のない培地の中で拡散するとしてシミュレートすると、96wellという壁を考えないとすると中心から0.17mmの場所(96wellの壁の位置)と中心とでの(添加した分子)濃度の差は10時間後で5%程度になります。96wellという壁を考えるとこれよりもっとこの差は少なくなります。実際にはファン由来の振動が加わるはずで、加えて、チップを引き上げることで拡散が乱れるので、さらにこの値は小さくなり、ほぼ差は見られないくらいになるでしょう。
ただ1時間後では端の濃度は中心の62%以上になるため、短い時間だと多少は真ん中と端での濃度差が有意な影響を持つこともあるかもしれません。また、もちろん添加する溶液の比重が培地と異なれば別の話です。 |
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