生菌数を測定するために、スポット培養という手法を行っています。
スポット培養は一枚の寒天培地のシャーレを4つに区分けをし、一つの区画に任意の倍率で希釈した菌液を10μL滴下し、コンラージ棒などでは塗り広げずそのまま培養し、コロニーを出現させる方法です。例えば一枚の寒天培地に、10、100、1000、10000倍希釈を区画ごとに滴下し、コロニーがカウントできる倍率の時点で数えるみたいな感じです。
この方法だと、寒天培地の節約にもなるし、コンラージ棒で広げないため、より正確な生菌数がわかると思うのですが、、、
結果を見てみると文献よりもかなり高い希釈倍率までコロニーが出現してしまっています。また、希釈倍率とコロニー数が比例せず、採用する数によって推定生菌数が大きく変わってしまいます。
原因として、
・希釈が正確にできていない→菌液を段階希釈する時に都度チップを変えていない。(例えば10〜10000倍希釈液まで一つのチップ)滴下のときは最も希釈倍率の高い菌液から寒天培地にまいていますが、10000→10まで一つのチップです。
・滴下後、菌液が寒天培地に完全に染み込まないうちに培養室に入れてしまっていた。(なぜ完全に染み込んでから培養するのかもよくわかっていません)
などが考えられたのですが、そのほかに何か原因はありますでしょうか。ちなみに、一般的な生菌数測定のように希釈液を寒天培地に100μLまいてコンラージ棒で広げた場合はおおよそ、希釈倍率とコロニー数は比例していました。
自分の知識が乏しく、大変初歩的な質問で恐縮ですが、お力を貸していただければと思います。 |
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