大動物では、脳に電極を刺してCTを取るとかなりゆっくり(1時間近くかけて)歪んだ組織が戻り、電極が所定の位置にきます。そのためげっ歯類でも、私は待てるだけ待つようにしています。私は10分待ち、注入し、更に10分待っています。注入後にも待つことで、針先を引き抜く際にトラックに沿ってウイルス液が漏出するリスクが減ります。
また正確に深さをコントロールしたい時には、少し深く刺すステップを外し、その代わりに針を所定位置に置いてから30分以上待って注入しています。
この少し深く刺すに関しては、空間を作っているのかは分かりません。
あれこれ書きましたがオペの手技に関しては結果オーライです。またすでに論文等を出しているラボに習いに行くのが一番です。生理研では脳の特定部位に注入するトレーニングコースがあります。 |
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