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インドメタシン溶解液の作成方法について トピック削除
No.10108-TOPIC - 2021/12/15 (水) 15:16:45 - たぬ
こんにちは。
表題の通り、インドメタシンを溶解する溶液の作成方法について、経験をお持ちの方がいらっしゃれば知恵を貸していただきたいと思います。

ラットを用いた動物実験で、10mg/mlのインドメタシン溶解液を経静脈投与したいと考えております。

インドメタシンは中性では水に難溶性で、pH8.4の100mMPBSに溶解して投与した、とあります。
そこで下記の要領で溶液を調製しました。

試薬:
インドメタシン(和光純薬工業 CAS : 53-86-1)

A, 和光特級 197-02865 リン酸水素二ナトリウム(無水) Na2HPO4=141.96
B, 和光特級 192-02815 リン酸二水素ナトリウム・二水和物 NaH2PO4・2H2O=156.01

A: 5.68gを200mL 生理食塩水(大塚生食注)に溶解し、200mMとする
B: 0.31gを10mL 生理食塩水(大塚生食注)に溶解し200mMとする

AとBを混合し、pHメーターでpHを8.4に合わせる。
これを使用時にDWで2倍に希釈し100mMとして使用。

この要領で10mg/mlのインドメタシン溶解液を作成したのですが、粉末が溶解せず、混ぜても静置するとしばらく経過するうちにインドメタシンの沈殿が起きてしまいます。
溶解していない状態で経静脈投与することで果たして薬効を持つのか疑問もあったのですが、仕方なく投薬したのですが、果たしてこのような状態で実験を継続してよいものか考えあぐねております。

もし、ご覧になられたかたのでなかで、実験動物でインドメタシンの溶解液を使用した経験の方がいらしたら、詳細に付きご教示いただけますと幸いです。

長文となり申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。
 
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追加報告 解決済み 削除/引用
No.10108-9 - 2021/12/22 (水) 14:04:38 - たぬ
複数の溶液を用いて確認してみたところ、最終的にはDMSOとNaPBを用いて完全な溶液を作ることができましたので、共有させていただきます。

10mg/mlのインドメタシン溶解液(和光純薬工業 CAS : 53-86-1)を投薬するため、以下の複数の方法で試薬の調製を試みた。

1.インドメタシンを電子秤で20mg秤量し、エッペンドルフチューブに投入した。
2.DMSO(ジメチルスルホキシド:和光純薬工業)を200μl添加し、穏やかなピペッティングで混和して、完全に溶解させた(A)。
3.以下のいずれかの方法で調整した(B)液1800μlを用意した。
4.Aの溶解液200μlと(B)100mM NaPB/saline pH8.4 1800μlを混和した。(最終DMSO濃度10%)

(B)液は以下のいずれかを使用した
@生理食塩水
A蒸留水
B10mM NaPB/saline pH8.4
C100mM NaPB/saline pH8.4
D200mM NaPB/saline pH8.4

結果
@〜Bは混和した直後から沈殿を生じた。
C、Dは常温で混和した際はいずれも完全に溶解したが、Cは冷所保存を約1日したところ、沈殿が確認された。

上記の結果を踏まえ、ラット投与時のインドメタシンの溶媒にはDMSO、希釈液には200mM NaPB/saline pH8.4を選択した。

御礼 削除/引用
No.10108-8 - 2021/12/16 (木) 17:48:36 - たぬ
bocchi様

こちらから伺っておりましたのに、お返事が診療で遅くなり申し訳ございません。
また、実際に試薬の溶解を試してみていただいたとのことで、大変ありがたく存じます。

10mM リン酸緩衝液pH8.4, 150mM NaClにインドメタシンが溶けるなら、そっちを使った方が無難じゃないかな、と考えます。
→実際、pH8.4であればSalineベースのほうが注射にはむくのではないかと考え、200mMのリン酸バッファー液を生食を用いて10倍希釈した溶液で溶解しようとしたのですが、ダメでした。

先に、NaOH溶液で溶解した後にリン酸溶液をくわえてゆく方法でうまくゆくとのことで、実際に検証までしていただき本当にありがとうございます。

明日以降同じ方法で溶解液がつくれるか、早速試してみようと思います。

ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.10108-7 - 2021/12/16 (木) 17:23:26 - bocchi
乗りかけた船なので、実際にやってみました。ご参考まで。

10mg/mLのインドメタシンが溶けるか否か

1.100mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH8.4 →溶けない
2.10mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH8.4 +150mM NaCl →やっぱり溶けない

そこで次のように調製したら溶けました。

インドメタシン5mgを5mM NaOH 0.4mLに完全に溶かす。この液に0.5M リン酸二ナトリウム 0.09mLを加えて振り混ぜる。さらに0.5M リン酸一ナトリウムを 0.01mL加えて振り混ぜる。この液をpH試験紙で確認したところおそよpH8.5でした。このやり方で、目的とする調製液に近いものができます。ただし5mM NaOH溶液のインドメタシンがどの程度安定かは知りません。強アルカリでは分解するらしいです。あとはご自身で確認してください。

(無題) 削除/引用
No.10108-5 - 2021/12/16 (木) 11:42:52 - 774
・エタノールで溶解してから希釈する(割合によって析出するかも)
・インドメタシンナトリウムに変更する

(無題) 削除/引用
No.10108-4 - 2021/12/16 (木) 08:02:15 - bocchi
その記述に従うと、「100mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH8.4」ですね。通常のPBSだとNaCl130〜150mMを含みますが、この緩衝液ではClの代わりにリン酸となっており、これを静注しても問題ありませんか?

もし10mM リン酸緩衝液pH8.4, 150mM NaClにインドメタシンが溶けるなら、そっちを使った方が無難じゃないかな、と考えます。

(無題) 削除/引用
No.10108-3 - 2021/12/16 (木) 01:56:07 - たぬ
bocchi様

ありがとうございます。

仰るとおりPBSではなく100mMリン酸バッファーというべきでしょうか。

文献の原著者の方は、

リン酸二水素ナトリウム二水和物(分子量156.01)を注射用水で0.2 mol/Lとします。
リン酸水素二ナトリウム(分子量141.96)を注射用水で0.2 mol/Lとします。
0.2mol/Lリン酸二水素ナトリウム二水和物2 mLと0.2mol/Lリン酸水素二ナトリウム98mLを混合し、注射用水で全量を200mLとして完成です。
これでpH8.4のPBSが完成します。

ということで、リン酸塩を注射用水(DW)で溶解しているのですが、

今回基礎医学のテクニカルスタッフの方に作っていただく際に伝達があやまって伝わってしまいリン酸塩の溶液を作るさいにDWではなく生理食塩水が用いられてしまいました。

つまり塩濃度が変わってしまっているかもしれないのですが、その影響でしょうか。

(無題) 削除/引用
No.10108-2 - 2021/12/15 (水) 16:41:22 - bocchi
インドメタシン水溶液を作製した経験はありませんが、100mM PBS という表記はおかしくないですか? PBS中のリン酸バッファー濃度は10〜20mMくらいだと思いますけど。

インドメタシン溶解液の作成方法について 削除/引用
No.10108-1 - 2021/12/15 (水) 15:16:45 - たぬ
こんにちは。
表題の通り、インドメタシンを溶解する溶液の作成方法について、経験をお持ちの方がいらっしゃれば知恵を貸していただきたいと思います。

ラットを用いた動物実験で、10mg/mlのインドメタシン溶解液を経静脈投与したいと考えております。

インドメタシンは中性では水に難溶性で、pH8.4の100mMPBSに溶解して投与した、とあります。
そこで下記の要領で溶液を調製しました。

試薬:
インドメタシン(和光純薬工業 CAS : 53-86-1)

A, 和光特級 197-02865 リン酸水素二ナトリウム(無水) Na2HPO4=141.96
B, 和光特級 192-02815 リン酸二水素ナトリウム・二水和物 NaH2PO4・2H2O=156.01

A: 5.68gを200mL 生理食塩水(大塚生食注)に溶解し、200mMとする
B: 0.31gを10mL 生理食塩水(大塚生食注)に溶解し200mMとする

AとBを混合し、pHメーターでpHを8.4に合わせる。
これを使用時にDWで2倍に希釈し100mMとして使用。

この要領で10mg/mlのインドメタシン溶解液を作成したのですが、粉末が溶解せず、混ぜても静置するとしばらく経過するうちにインドメタシンの沈殿が起きてしまいます。
溶解していない状態で経静脈投与することで果たして薬効を持つのか疑問もあったのですが、仕方なく投薬したのですが、果たしてこのような状態で実験を継続してよいものか考えあぐねております。

もし、ご覧になられたかたのでなかで、実験動物でインドメタシンの溶解液を使用した経験の方がいらしたら、詳細に付きご教示いただけますと幸いです。

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