私たちは、8%~40% PFAを小分けにしてフリーザー保存ししています。年単位で保ちます。用時に4%等のworking conc. にして4℃保存で1週間くらいの間、使用します。ストックには多少、不溶PFAがでますけれど、濃度が薄ければ希釈すると問題ないくらいになりますし、かなり残るようなら濾過すればよろしい。4%という薄い濃度なら溶け残りや析出はそれほど問題ないのではないでしょうか。
もともとPFAにしろ、染色色素にしろ、組織学でつかうような試薬は溶け残りが出るもので、濾過して仕上げることがあっても当たり前だと思ってます。それは調製済み市販品だって大差ないでしょう。
なお、PFA, FAの劣化は酸化してギ酸を生じることにあります。
劣化のチェックはpHをpHペーパーで見るのが簡便かつ効果的。
新鮮なPFA, PA溶液はほぼ中性であるはず(中性に持っていかないと溶けない)。しかし、分解が進んでギ酸を生じてくるとpHが下がってきて、
劣化の進んだ液はpH 4くらいまで下がります。
実験のデリケートさにもよりますが、pH 6を下回っているような溶液は避けたほうが良いでしょう。 |
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