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              | 現在私の研究室では、FISHを用いてM期に同調したMEFを使用してがん抑制遺伝子(p53)locusを観察しようとしているのですが、数個の細胞のみしか特異的にスポットに染色されません。当研究室では、FISHに関して専門性をもった人は居ないため、FISH操作に詳しい人に意見を伺いたく質問します。 
 私は、卒研生であるので少し言葉足らずかもしれません。お許しください。
 
 問題点:FISH後、観察すると核全体が蛍光でそまり(DAPIと重なる)、スポットとして検出されません。M期で同調しているため、二つの特異的スポットが出てくると予想しています{なぜなら,特定のrepairたんぱく質を落として(mash2-/-はdiploidyであることが観察されたからです)}
 一つのスポットだけ見られることも多いです。また、核から少しずれたところにスポットが見られることもあります。
 
 
 FISHのプロトコルは、ネット上のプロトコルとほぼ同様です。
 ノコダゾールで200 ng/ml3時間同調したあと、回収し、carnoy溶液に溶かし、20 μlスライドに滴下します。
 90℃で一時間半乾燥後、8%パラホォルムアルデヒド/PBS、10×PBS、エタノール(氷冷70%、80%、100%)に五分ずつつけます。
 30分程度乾燥後
 75℃で変性させたプローブを6μ〜10μl滴下します。(カバーガラス
 をし、ペーパーボンドで密閉します)
 69℃でmeltさせ37℃インキュベーターでo/nします。
 その後0.1×SSC(59℃)で三回washして
 DAPI染色します。
 
 プローブは自作しました。
 プローブは、MEFの不死化細胞をテンプレートとして三点プライマーを購入し、PCRで増幅した後、ウエスタンで特異的バンドを確認しキットで精製しました。
 今度は精製したものをテンプレートとして、
 PCRでプローブを作成しました。
 
 
 私にはFISH結果の知識がほとんどないので、正直バックが高いのか、プローブの結合が悪いのかわかりません。
 核全体が染まることはどのようなことが考えられるのでしょうか。
 また、成功と思われる結果を探すのにかなりの時間を要しますが、
 FISHでほとんどすべての細胞を特異的に染めることはできるのでしょうか?
 
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