できます。特に培養細胞なら4~5回出し入れすれば長いDNAは短く切れて粘性はなくなります。組織などではちょっと苦労する事もありますので、上手く行かないときは針のゲージを変えたり液量を増やしたりてください。どうしても泡が立つのですが、出し入れをゆっくりやればこれも結構抑えられます。泡だらけになって液量が減ってしまったら軽く遠心すれば元に戻ります。長いDNAが混じって粘性の高いまま無理に実験を進めると、粘性でピペッティング操作が不正確になり蛋白質定量が変にばらついたり、電気泳動がスメアになったり乱れたりして、たいていはいいことありません。あとSDS sample bufferはその後の蛋白質定量の妨げになるものはこの段階では抜いておいてください。
この一連の操作は少々面倒なので、超音波破砕装置があるなら、時間や手間的にも剪断の効率もシリンジより超音波の方が明らかにいいです。チップ式(棒のやつ)を使ってますが、水に浮かせてやる(眼鏡とか器具を洗うとき使うみたいなやつ)式でも同じ事が出来ると昔知り合いが言っていました。これについてはやったことないので真偽は分かりませんが。 |
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