Rocheから出ているBlocking reagentをよく使っています。もとはDIG systemのブロッキング用として出たものですが、これが使い勝手がいので、ハイブリに免疫染色にとこれひとつで間に合わせています。成分はミルクカゼインです。Blocking reagentが高価なので、急場しのぎに一般試薬カゼインを同じように調製して使ったこともあります。なのでカゼインの調製もRocheのBlocking reagentの調製法(詳しくはWebなどで調べてください)に従ってやるといいと思います。
カゼインはリン酸バッファーには直接溶けにくく、溶けたと思っても粒子が残ったスラリー状になっていて問題を生じることがあります。Rocheではマレイン酸バッファーに10 %で懸濁してオートクレーブをかけた(または加熱する)ストック溶液とする方法を勧めています。マレイン酸バッファーにはこの高濃度できれいに溶け、オートクレーブをかければ溶解と滅菌の一石二鳥です(私はRNA workにも使う場合があるのでDEPC処理も同時に行う)。小分けしてフリーザーに入れれば半永久的に保存できます。終濃度1%あるいは2%で使用するバッファーに添加します。 |
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