わかめさんの問題点がわかりました。
以下に僕が日常的に行っている未染スライドからの組織の剥がしとりに関して記載します。
1.脱パラ前の未染スライドに適量(切片の大きさによりますが10-50uL程度)の100%エタノールを垂らします。(エタノールを使って静電気を防ぎつつ、剥がした組織がまとまるようにするためです。)
2.emaさんのおっしゃるようなカミソリの刃を使ってゴシゴシと組織を剥がしとります。この時、ごしごしやっていると最初はスラリー状(揚げる前の天ぷらの衣みたいな状態)だった組織・パラフィン・エタノールの混合物がほどよく乾燥してきます。
3.ほどよく乾燥してきたスラリーをカミソリの刃とスライドガラスの縁を使って生乾きの団子状にまとめ上げて、適当なチューブ内に落とし込みます。最初は手間に感じるかもしれませんが、なれればどうということはありません。左官屋さんの様な手技です。
4.チューブ内で脱パラをします。このときに用いるキシレンやリモネンには5%程度のエタノールを加えます。(エタノールを加えることによって遠心後の組織ペレットが静電気で舞い上がらないようにできます。)
以上ですが、1スライド剥がしとるのに1-3分程度で行っていますよ。よろしければ参考にしてください。
追記
脱パラ後に剥がしとることも当然可能ですが、小さい組織の場合は脱パラ前にダミーとしてのパラフィンと共に剥がしとることによって、「サンプルのロスを防ぎつつ回収のための操作性を高めることができる」と考えています。 |
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