はじめまして。
現在、バキュロウイルス−昆虫細胞の発現系を用いて組換え蛋白の発現および精製を行っております。
組換え蛋白にはHisタグをN末に付けており、Niカラムで精製を試みております。
しかし、発現蛋白が不溶性蛋白として発現され、Ureaで可溶化までは成功しておりますが、カラムでの精製がうまくいきません。具体的には、精製に使用するすべてのバッファーに8M Ureaを添加して、変性状態で精製を行っているのですが、精製時のそれぞれの画分をSDS-PAGEで解析したところ、ほとんどの蛋白がカラムに吸着せずに流れ落ちてしまいます。恐らく、Hisタグが構造上内側に入り込んでいるか、根本的に実験手技がおかしいか(恐らく前者)だと思います。
そこで、不溶性蛋白を変性状態で精製する際のNiカラムへの吸着方法などテクニックをご存知の方がいらっしゃいましたらご教示お願い致します。
とりあえず、
@イミダゾールフリーでカラムに吸着させる
ALysateに変性剤を入れて、SS結合をきる
B界面活性剤を添加する
など、考えております。 |
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