参考までに。
targeting vectorの構成次第だと思います。
例えば、もしarmの構成がshort(1kb程度)・longだったとします。
この場合、shortの変異はクリティカルなはずです。
次に、もしshortが3kb等ある程度の長さでデザインしているのであれば多少であれば問題ないはずです。
ここで頭に入れておかないといけないのが、armのPCRに使うテンプレートはどのマウスのstrain由来で、そしてESはどのマウスのstrain由来であるのかという点です。(B6?129?等)
当然ES細胞で組み換えを行わせるわけですから、ES由来のゲノムを使用します。
そして、armをsequencingしてNCBI等のデータベースの配列と比較するわけですが、もしデータベースのstrainとESのstrainが異なっているのであればarmの変異は意味が異なってくる場合があります。
@PCR等で本当に変異が入ってしまっている。
AESのstrainではそうなっている。
@の場合であれば、同じテンプレートを使用して2lineで実験を進めてsequencingすると変異の位置は異なってくるはずです。
Aの場合であれば、2lineとも同じところに変異が入ってくるでしょう。
うちのラボは129のESを使用しているのですが、私が最近作製したKOの遺伝子はB6と比べると変異だらけでした。それでも2lineで同じ変異が見られたので気にせずベクターとして用いて、それを使用してエレポ・サザンも行いましたが問題ない結果を得ました。(まだマウスはいませんが・・・)
ちなみに、酵素はKODシリーズを愛用しています。
plus-neoなどはPCRが走ればsequencingがいらないんじゃないかと思うほどです。心配なのでseqencingしますが・・・。
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