理屈は、 
標準曲線の誤差を担保してから標準曲線を使いましょうということです。 
XをABS、YをBSA,mg/mlとして、ABS0.513までの値を適当なカーブ(今回は2次曲線)に当てはめました。私は、Gnumericを使っていますが、エクセルでもきっと求まります。 
  BSA = 3.78*ABS^2 - 0.82*ABS - 0.073 
その式に、スタンダードカーブの吸光度を代入すると、使ったBSAのタンパク量が求まります。(計算値です) 
ところが、BSAのタンパク量は、予め判っているので、その誤差は、計算式もしくは標準曲線そのものの持つ誤差です。 
ここで誤差%は、 
絶対値(BSA既知タンパク濃度ー計算タンパク濃度)/既知タンパク濃度x100 % 
で計算してあります。基本的に、標準曲線の%ERRを見て、測定値として用いる吸光度の下限を決めます。小さい値には、大きな割合の誤差が乗っているからです。 
 
ですが、最初のBSA濃度を0だと思っていたので、結果は違ってきます。 
以下に再計算しました。 
 
BSA = 5.08*ABS^2 - 1.94*ABS + 0.165 
BSA, ABS, Calc, %ERROR 
0.033, 0.293, 0.0309, --- 
0.050, 0.307, 0.0463, 7.34 
0.100, 0.354, 0.1127,12.69 
0.300, 0.439, 0.2897, 3.42 
0.500, 0.513, 0.5037, 0.73 
 
カーブはそこそこ綺麗ですが、ABS 0.4未満では10%程度の誤差が発生します。 
やはり、未知試料のタンパク量が少なすぎると思います。希釈のところに問題があると思いますね。 
「タンパクが難溶性で」が一番の問題かもしれません。難溶性のタンパクはBioRad CBBでは難しいかもしれません。 | 
      
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