SDs-PAGE/WBで分子量が理論値と異なる事はそんなに珍しい事ではないよ。アミノ酸組成の偏りやリン酸化とか糖とかユビキチン化,末端部分の 限定分解とかのような修飾などいろいろな理由で。組織や細胞が違えばそういうのも違うから文献のデータと合わなくてもかならずしもおかしくないし、それ自体、予想外のノイエスである可能性もある。でも幻を追ってしまうとやはり痛いのでとりあえず
大事な事は、今みているシグナルが本物か偽物かを早めにはっきりさせておくことだ。つまり、RNAiで発現抑えて、そのシグナルも減弱するとか、リコンビナントとか(部分ペプチド抗原で免疫したものでデータシートに部位が書いてあればその)抗原ペプチドを1次抗体反応時に添加して、競合的にシグナルが消失or減弱するとかの実験を一度やっとけばいいとおもう。そうしておけばだれかが分子量なんか違くない?とかいってきたら、ホレとそのデータ見せて終わり. もしどうも怪しそうなら、いまの抗体にはあんまり固執せず、すみやかに別の抗体買い替えてやり直すのがいい。
これは昔聞いたはなしで経験はないけど、マーカー自体もロットなどによっては多少分子量ズレる事あるらしいよ。 |
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