>ここまでしないとコロニーPCRがうまく行かないのであれば、なんか根本的 >に問題があるような気がします。
根本的とはなんでしょう。具体的におっしゃってくださればありがたく存じます。
たしかに大抵は、TK-1様のいうとおり普通にPCR溶液で爪楊枝なりチップなり入れればうまくいきます。私も、実験環境に応じてそうやることもあります。
たまにコロニーPCRがうまく出来ない際、何で出来ないのかは無視して、ミニプレップやればいい、と判で押したように言われるのが、納得いかずDNase不活化の文献(BioTechniques 29:38-42 (July 2000))をもとに作り上げたのが前述のプロトコールです。
インサートの有無をチェックするだけでは、ミニプレップを使う必要がなくなりました。ただ今でも少数コロニーをとる場合などでは、コロニーPCRはやらずミニプレップだけすることもあります。逆にシーケンスチェックのみの場合、ミニプレップを行わない場合もあります。私にとっては、このコロニーPCR法により選択肢が広がって実験しやすくなったので、ご紹介したしだいです。
そこまでの精度が必要ないとか、無駄だと思われて、この方法を使わなくても、仕方が無いとは思っています。実際この方法はもう少しステップを減らすことは可能で、Tris/DTT/TritonX-100内での加熱処理以外は、重要ではありません。例えばバクテリアを撒く前にLBで洗うのは、寒天培地の何も無いところをこすって陽性反応が出てしまったためですが、混合するプラスミドの量によっては不要でしょう。
しかし具体例も無しに”根本的に問題がある”と言われ、何をどうすれば良いのかと非常に不安になりました。しかしこれは私情にすぎません。相手の感情にかまわず意見を言う事は大切ですし、私に否定する証拠があるとも思えません。事実はTK-1様の言われるとおりかもしれません。ご相談された方は、出てきた意見を総合的に判断して、ご自由に方針を決定していただければいいと思います。 |
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