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線維芽細胞の初代培養(explant法とenzymatic isolation) トピック削除
No.608-TOPIC - 2011/07/01 (金) 13:53:32 - DrCarter
いつも大変お世話になっております。
ある疾患のヒトの皮膚から分離した線維芽細胞を用いた研究をしているのですが、初代培養の方法について質問があります。

線維芽細胞の初代培養の方法としては、真皮片をdishにまいて、そこから這い出してくる線維芽細胞をexpandしていく「explant法」と、collagenaseなどで真皮片を分解する「enzymatic isolation」が知られていると思います。

explant法の方が一般的のような気がしますが、migrationの能力が低い細胞が淘汰される傾向があると思いますし、初めてexpandできるようになるまでの期間がまちまちで、passage2-3といっても実際の分裂回数はかなり多いということが起こっていそうです。

一方、enzymatic isolationでは、酵素処理による細胞へのダメージや遺伝子発現の変化が気になるところです。

どちらの方法がよいかというデータをご存じの方や、2つの方法を使い分けている方がいらっしゃいましたら、ご意見をお聞かせ頂けると幸いです。
 
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No.608-7 - 2011/08/01 (月) 18:13:22 - DrCarter
>春咲子紅さん
なるほど、enzymatic isolationだとそれなりにviabiltyが落ちるのですね。
ご意見参考になります。どうもありがとうございました。

>おお さん
>ファイブロは遊そう能のある細胞ということだと思いますが、あまりうごかない細胞というのは具体的に何を心配しているのでしょうか?

疾患特異的な線維芽細胞といっても、実際はヘテロであって、変異の状態によって遊走能に差がある可能性を考えています。その場合、もし変異によって遊走能が低下していると、explant法によって変異の少ない細胞の割合が増えてしまうのではないかと考えた次第です。

(無題) 削除/引用
No.608-6 - 2011/08/01 (月) 13:08:24 - おお
ファイブロは遊そう能のある細胞ということだと思いますが、あまりうごかない細胞というのは具体的に何を心配しているのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.608-5 - 2011/08/01 (月) 12:42:28 - 春咲子紅
ご承知のこととおもいますが、
検体は若いにこしたことないです。できれば30歳までの検体からの培養がいいです。

増殖因子(bFGFなど)を含んだ培地だとかなり早く増えてきます。1週間くらい。

わたしは、コラゲナーゼやディスパーゼ処理で、細胞をバラバラにしたものを培養する方法は、増えてこなかったことがあるので、基本的に増殖因子を添加した培地でexplant法によって増やします。

子供の細胞であれば、enzymatic isolation法でも上手くいく印象があります。

なので、わたしの使い分けは、検体の年齢です。

線維芽細胞の初代培養(explant法とenzymatic isolation) 削除/引用
No.608-1 - 2011/07/01 (金) 13:53:32 - DrCarter
いつも大変お世話になっております。
ある疾患のヒトの皮膚から分離した線維芽細胞を用いた研究をしているのですが、初代培養の方法について質問があります。

線維芽細胞の初代培養の方法としては、真皮片をdishにまいて、そこから這い出してくる線維芽細胞をexpandしていく「explant法」と、collagenaseなどで真皮片を分解する「enzymatic isolation」が知られていると思います。

explant法の方が一般的のような気がしますが、migrationの能力が低い細胞が淘汰される傾向があると思いますし、初めてexpandできるようになるまでの期間がまちまちで、passage2-3といっても実際の分裂回数はかなり多いということが起こっていそうです。

一方、enzymatic isolationでは、酵素処理による細胞へのダメージや遺伝子発現の変化が気になるところです。

どちらの方法がよいかというデータをご存じの方や、2つの方法を使い分けている方がいらっしゃいましたら、ご意見をお聞かせ頂けると幸いです。

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