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タイムコースでcell lysateを調製する場合の諸問題 トピック削除
No.524-TOPIC - 2011/06/14 (火) 06:24:03 - F
初心者質問で恐縮です。

とある特定のタンパク質発現に対する、small moleculeの影響をタイムコース(Day1, 2, and 5)で
みたいと思ってます。検出はウェスタンブロッティングです。

きっちりとしたきれいな、定量的なデータを取るにあたり、下記のポイントが気になっています。

1. 安定した回収を望める播種細胞数
 浮遊細胞を主に用いているため、ウェルから回収して遠心→洗いのステップが入ってきます。
トータル細胞数でどれくらいの数を目安に播種されているでしょうか?特にDay1ではcell pelletが
見えづらく、本当に回収できているか不安です。6-well plateで1 x 10^6 cellsでseedした場合でも
Day1だとアスピレートするときはほとんどみえてなかったです。

 解決法として考えているのは、たんに大きめのディッシュを使ってscale upするか、通常の培養よりもscale downしているから、遠心やチューブの違いがcell pellet回収率悪の原因かも、と考えていますが、経験豊富な方はどうされているでしょうか?
接着細胞ならばsmall scaleでもそれほど心配はないのですが

2. 定量のためのSDS-PAGEでのアプライ量の決定法
 検出はウェスタンブロッティングなので、当然ながら、アプライする各サンプルでの
トータルタンパク量は同じにしておかないと、化合物のとあるタンパク質の発現量に対する影響を
定量できません。そのコントロールとしてはb-actinを用いる予定ですので、つまり、言い換えると、
b-actinのバンドのintensityがサンプル間で同じでなければならないわけです。

 タイムコースを取りたいので、Day1, 2 ,and 5で同じようにサンプリングしますが、
各タイムポイントでの細胞数は大きく異なります。したがって、SDS-PAGEでアプライする量を
適宜調整しないといけないわけです。

 考えている方法としては、i) 各サンプルのタンパク定量を行ってアプライ量を決める、ii) 各タイムポイントでの細胞数をあらかじめ測定しておき、そこからアプライ量を見積もる、iii) とりあえず、感覚的に(=勘)でアプライ量を決めてウェスタンブロッティングを行い、結果をみてアプライ量を調整し、再度SDS-PAGE、ですが、経験豊富な方々はどうされていますでしょうか?

長々と、素人質問ですが、お答えいただければ幸甚です。
 
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(無題) 削除/引用
No.524-6 - 2011/06/17 (金) 12:25:35 - F
>〜さん
お返事ありがとうございます。

> 細胞株によっては、他の細胞株で使われているローディングコントロールが使えない場合があります。
> (条件によって変動することが既に報告されている)

Immunoblottingでは、actin, tublin、PCRではGAPDHなど、薬剤の影響や培養条件等によって、
変動がないことを確認して使うようにはしています。

何事も、自ら実験の意義を考えてコントロールをとることが基本ですが、いちばん大切なことですかね。

ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.524-5 - 2011/06/17 (金) 09:59:51 - ~
>見落としがち、勘違いしがちなポイントやコントロールについてご教授いただけないでしょうか?
細胞株によっては、他の細胞株で使われているローディングコントロールが使えない場合があります。
(条件によって変動することが既に報告されている)

投稿してレビュアーに突っ込まれると恥ずかしいです。

(無題) 削除/引用
No.524-4 - 2011/06/17 (金) 09:46:21 - F
>〜さん

ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
確かに、細胞数をそろえる、というのが、増殖曲線作成もできますので
有意義ですね。

>おおさん

ハッとするようなご指摘ありがとうございます。

『精度』に関してはなんと表現してよいか、適当な言葉が出てきませんが、
ウェスタンブロッティングですので、厳密な定量性は求めていません。
要は数%の違いを再現性よく定量的に、というレベルではなく、30〜40%くらいの
差をみられたらよいかな、というレベルです。

ご指摘いただいたポイントは、私も常々、何となく受け入れていたところです。
よくウェスタンブロッティングで、b-actin, tublin等でどのサンプルレーンでも
同程度のband intensityである、というようにfigureに入ってます。
論文中で、そこについて詳しく言及しているものに出会ったことがなく、
漠然と、既出のように携えていました。

この機会に、ご指摘いただいたように、タンパク質発現の変動を定量的にみるために
見落としがち、勘違いしがちなポイントやコントロールについてご教授いただけないでしょうか?

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥...

(無題) 削除/引用
No.524-3 - 2011/06/15 (水) 14:46:38 - おお
>b-actinのバンドのintensityがサンプル間で同じでなければならないわけです。

そうじゃないでしょう。b-actinのバンドでそろえてたら、何か見落すかもしれませんよ。どの程度の精度の定量が必要なんですか?

(無題) 削除/引用
No.524-2 - 2011/06/14 (火) 10:15:49 - ~
他の方も6ウェルプレートを使っていましたが、
6ウェルプレートでのたんぱく質回収が流行っているのでしょうか。
試薬が高価でスケールアップできないなどでなければ、もっと余裕を見てやればいいと思うのですが。

1
最後の回収ポイントで増殖カーブがプラトーにならない密度を目安に撒いています。
(プラトーになってもいい実験もありますが)
また、扱っている細胞が低密度で撒くと立ち上がりが悪くなる細胞が多いので、播種密度として5倍程度しか選択の幅がありません。

回収量に余裕が欲しいときは6ウェルプレートではなく10 cm dishなどでやっていますし、必要であれば複数枚培養します。

2
実験の目的次第ですが、薬剤の影響であれば増殖カーブも取りますので、iiで、”あらかじめ”ではなく実地で測ります。
1 x 10^6 cells/5 mL位であれば、血球計算版でもそれなりに測れますよね。
場合によっては1回WBをやった後で、更にアプライ量を補正します。

タイムコースでcell lysateを調製する場合の諸問題 削除/引用
No.524-1 - 2011/06/14 (火) 06:24:03 - F
初心者質問で恐縮です。

とある特定のタンパク質発現に対する、small moleculeの影響をタイムコース(Day1, 2, and 5)で
みたいと思ってます。検出はウェスタンブロッティングです。

きっちりとしたきれいな、定量的なデータを取るにあたり、下記のポイントが気になっています。

1. 安定した回収を望める播種細胞数
 浮遊細胞を主に用いているため、ウェルから回収して遠心→洗いのステップが入ってきます。
トータル細胞数でどれくらいの数を目安に播種されているでしょうか?特にDay1ではcell pelletが
見えづらく、本当に回収できているか不安です。6-well plateで1 x 10^6 cellsでseedした場合でも
Day1だとアスピレートするときはほとんどみえてなかったです。

 解決法として考えているのは、たんに大きめのディッシュを使ってscale upするか、通常の培養よりもscale downしているから、遠心やチューブの違いがcell pellet回収率悪の原因かも、と考えていますが、経験豊富な方はどうされているでしょうか?
接着細胞ならばsmall scaleでもそれほど心配はないのですが

2. 定量のためのSDS-PAGEでのアプライ量の決定法
 検出はウェスタンブロッティングなので、当然ながら、アプライする各サンプルでの
トータルタンパク量は同じにしておかないと、化合物のとあるタンパク質の発現量に対する影響を
定量できません。そのコントロールとしてはb-actinを用いる予定ですので、つまり、言い換えると、
b-actinのバンドのintensityがサンプル間で同じでなければならないわけです。

 タイムコースを取りたいので、Day1, 2 ,and 5で同じようにサンプリングしますが、
各タイムポイントでの細胞数は大きく異なります。したがって、SDS-PAGEでアプライする量を
適宜調整しないといけないわけです。

 考えている方法としては、i) 各サンプルのタンパク定量を行ってアプライ量を決める、ii) 各タイムポイントでの細胞数をあらかじめ測定しておき、そこからアプライ量を見積もる、iii) とりあえず、感覚的に(=勘)でアプライ量を決めてウェスタンブロッティングを行い、結果をみてアプライ量を調整し、再度SDS-PAGE、ですが、経験豊富な方々はどうされていますでしょうか?

長々と、素人質問ですが、お答えいただければ幸甚です。

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