おお様、ご助言ありがとうございます。
>やはりスケールを大きくした方がいいのかと思えます。
抽出できるRNA量によりますが、コントロールではRT反応液を10倍以上希釈してPCRを36サイクル反応させますと、バンドが薄いので分かりにくいですが、目的産物のバンドだけアガロースで見えます。
しかし抽出できるRNA量が不明(今まで行った一連の実験の中で最小量で定量不可能かもしれない)で、目的クローンの発現量がわからず、失敗が許されない1回勝負ため、ヘテロ結合体が形成されても増やしておいて、おお様の言うとおり、
>最終的には1本のチューブが96ウェルという感じ。
くらいのスケールで、1回PCRサイクルを回そうと思います。極論を言えば、1ウエル1コピーまで希釈すれば、ヘテロ2重鎖は全く出なくなりますが、そこまでは出来なさそうですので、ご指摘くらいのスケールでやろうと思います。ありがとうございました。
AP様、ご教示ありがとうございます。
>分子量が1/10から1/100程度である50-60 bpなら、重量収量は、100 ng以下が>相当ではないでしょうか。
おっしゃるとおりです。しかし初めての実験なので、できるだけマニュアルのとおりやろうと思っていました。現時点では39サイクルのPCRで増幅し、ゲル切り出しー制限酵素処理ーゲル切り出しをやると100ngにも届かず、2段階PCRで増やして鋳型量を増やそうとすると、ヘテロ複合体が多量に出るので、ご相談した次第です。
実はヘテロ2本鎖の形成は過去にHigh Resolution Melting Tempertureを行った際に形成が確認されていました。制限酵素認識/切断部位ではないことと、AP様がご指摘された
>大きく上にスメアしているのはヘテロ二重鎖といっても、ある鎖のある部分>が別の鎖のカウンターパートではない不正な位置にアニールしているんじゃ>ないかと思います。
と言う概念が欠けていたため、甘く見ておりました。アニールのされ方で4量体形成もありそうで、これらの分子ではAP様のおっしゃったとおり
>正しい位置で二重鎖になっていなければ、制限酵素は効きません
となるため、制限酵素切断前にスケールアップしたPCR反応でできるだけヘテロ接合体を排除するつもりです。
プライマーリン酸化ーラムダエクソヌクレアーゼ消化によるPCR産物1本鎖は、ダイレクトシーケンスの前処理として期待していた時もあり、この機会に情報が入ればと思ったのですが、思いのほか、行っている方は少なそうですね。 |
|