直接の回答ではないですが...
私の経験では、FTA テクノロジーにはあまりいい印象がありません。
私は血液ではなく単にプラスミドを室温長期保存する目的で試しました。
例えば 1ug のプラスミドを滴下・乾燥し、数日後に elute して全量を泳動してみると、ほとんどあるかなきかのバンドしか出ませんでした。見えることは見えるので、transform したり PCR をかけたりする分には問題ないのでしょう。でも回収率という意味では惨憺たるものです。確かにメーカーも「PCR のテンプレートとして使える」とは言っていても、「elute してそのままサブクローニング等に使える」とは書いてないですね。
今回は精製の質の問題なので、それについては何も情報を持っていません。でも少なくとも量的には回収されている DNA は投入した血液ゲノムのごくごく一部だと思います。それが結果に影響している可能性もないとは言えないかも。
私の目的については、DNAstable で解決しました。ちゃんと投入したプラスミドのほとんどが elute できます。血液保存用の製品もありますが、精製はできないようなので、今回の目的には関係ないですが。 |
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