TaqのFidelityはPCRの条件によって変わります。過剰なTaqや高濃度のdNTPはTaqのFidelityを低下させると、依然持っていたマニュアルに書いてありました。変成剤も変異を上昇するようで、LA-TaqとGCバッファーでクローニングしたところ、2つの遺伝子のうち一つでは、おお様の言う300bpに一つの割合でアーティファクトらしき変異が見られました。もう一つも変異はありましたが、1kbに一つより少し少ない程度でした。TakaraによるとLA-Taqは通常ではTaqよりFidelityが高いが、GCバッファーを使うと通常のTaq並になるとのことでした。
今はINVITROGENのPlatinumTaq-HFとTakaraのPrimeStarHSを使い分けております。PrimeStarHSはアニーリング効率が上昇するため、TaqのPCRサイクルを用いてPCRを行いたい、またはアニーリングを厳格にしたい時はPlatinumTaq-HFを、長い配列やGC-richな配列は校正活性を持ち、GC-bufferをつかってもFidelityが落ちないPrimeStarHSを使っております。 |
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