いつも参考にさせて頂いております。
DNAのリニアライズについてご意見を伺いたいと考え、スレッドを立てさせて頂きました。
現在、KOマウス作成のためプラスミドをリニアライズしてES細胞へelectroporationを行おうとしているのですが、リニアライズする際に切れ残りのpDNAが多く、完全なlinear DNAが調整できません。具体的な実験条件としましては35 ug(約13 kbp)のpDNAに50 U/5 ulのClaI(Takara製)とM bufferを加え、400 ulのvolumeで37度, overnightで反応させました。切ったDNAを電気泳動しますと13 kbpと9 kbpのあたりにバンドが1:1の割合で検出されました。その他のバンドは見られないことからdouble digestionは起きておらず、単純に切れ残りのpDNAが9 kbpの所に検出されていると解釈しております。またClaIのサイトにメチル化が起きないように設計してあります。
SacII(NEB製)でも同様の条件で試しましたが全く同じ結果でした。その他のコンストラクト(同じベクターをtemplateにして設計しました)では問題なくリニアライズ出来ていることからインサートの配列が何らかの阻害効果を持っているか、もしくはDNAの精製が悪く、何らかの阻害物質がコンタミしていると考えております。なおDNAの精製はNucleo Bond(Takara製)を用いております。DNAを再精製するか、一度切ったものをエタ沈後にもう一度切ってみるなどの条件検討を考えているのですが、それでも上手くいかない場合はコンストラクトの再設計を行うしかないでしょうか?
周囲の教官や先輩方に尋ねましたが同様の経験は無いようで首をかしげております。また制限酵素はClaIかSacIIしか使えないため困っております。
ご指摘、ご助言等頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 |
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