いろんな採血をやってきましたが、心臓採血が一番だと思います。下記は血小板採取の場合です。
気密瓶内でクロロホルム麻酔をかけて、筋弛緩が見えた瞬間に取り出して開胸、右心に心室側から針を入れ、ゆっくり心臓採血をします。つまったら決して無理に吸わず、針先を微妙に振ります。採れにくくなってきたら、下半身を引っ張り上げて全身灌流を促します。
小さいヌードでも1mlは採れますが、大きいマウスでは1.5mlは行けます。しかし血小板採取の場合、微妙な力加減、ある程度の針の太さが必要なので、26G、1mlシリンジでやるのが妥当だと思います。ACDかヘパリンを100マイクロあらかじめシリンジに入れると思うので、目いっぱいまで採血して1.1mlってとこでしょう。
スピードが命です。腹膜の切開から採血まで1分以内、出来れば30秒以内です。時間をかければ血小板が活性化してしまうので、欲張らないのがベターです。 |
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