いつも拝見させて頂いております。
Hisタグを付けた組み換えタンパク質をNiカラムで精製し、リフォルディングを行なう前に透析を行なうと、凝集する現象が起きています。
カラムで用いているwash bufferは
・20mM phosphate, 500mM NaCl, 20mM imidazole, 4M Urea pH 7.6
で、elution bufferは
・20mM phosphate, 500mM NaCl, 500mM imidazole, 4M Urea pH 7.6
・20mM phosphate, 500mM NaCl, 2M imidazole, 4M Urea pH 7.6
です。透析は20mM phosphate,145mM NaClの、3M→1M Ureaで段階で行なっているのですが、1M Ureaにbufferを替えると凝集が起こります。
これまでに凝集を避けるために
@インダクションの温度を25℃(今までは37℃)に下げる→効果あり
AIPTGの量を0.4倍に減らした→効果あり
B透析において0.1% Tweenを入れた→効果なし
等を行なって来ましたが凝集はまだ起こり続けています。上清を回収してみましたが、濃度があまりにも低く、困っています。
凝集を完全に防ぐことは難しいとは思いますが、少しでも改善させるための知恵を貸して頂けると幸いです。 |
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