U様
御助言ありがとうございます。
2.ウィルスの濃縮には市販されていたPet-it Virus Precipitation Solution を使用しました。遠心後に薄く半透明(透明〜白)のペレットが得られたのですが、以前聞いた話ではもっとはっきりしたペレットが得られると伺っていたので、これで良いのかと不安になっておりました。
4.非常に参考になります。これが一番知りたい点でした。ご指摘の通り、市販のpLKOshRNA を使用しました。
Multicopy のクローンを得ないと十分なknock down が得られないことがあるのですね。
実は今回投稿後、比較的高濃度のウィルスを投与した株に、2 microgram/mlから4 microgram/ml にpuromycin の濃度を上げて数日培養したところ、目的とするタンパクのknockdown が得られました。<市販で購入したベクターは5種類(異なる設計)で、そのうちの1つが高い効果を示していました。>
最初のトライでうまくいかなかったのは、異なるウィルスの濃度で処理した細胞をミックスしてしまったからなのかと思っていましたが、今思えば 1 copy のクローンがかなりの率を占めていて、そのため思うような knockdown が得られなかったのではないかと思います。
結果的には運良く解決したわけですが、後学のためにGFP 発現を試みて、どのような intensity が得られるか実験してみようと思っています。
5.この点も非常に勉強になります。実は今回、入手したプロトコールに沿って実験を進めたのですが、私の手違いで293FTの代わりにHEK293 を使用してしまいました。(プロトコールは293FTを使用することが前提で書かれていました。)
これがどれくらい実験に影響するのかがわからなかったため、投稿時に記載させていただいた次第です。U様のご指摘の通り、今回は293T(あるいは293FT)を用いるべきで、そうすればより高Titerのウィルスが得られ、実験も最初からうまくいったのではないかと反省しております。
今回はどのようにトラブルシューティングを進めたらいいか非常に悩んでいたのですが、貴重な御助言を多くいただき本当に助かりました。次回同じ実験をする際にもこの知識が生きてくると思います。また何か気づいた点がありましたら、御教示いただければ幸いです。 |
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