初めまして。私は大学院生で、題名にもあるようにレンチウイルスの作製を行っているRumiと申します。どうぞよろしくお願い致します。
現在の研究テーマで卒論を行ってきて、そのためにはレンチウイルスの作製が必要となってきます。
昨年からレンチウイルスの作製を始めて、今年に入って始めてパッケージング細胞にトランスフェクションするところまでできました。しかしそのウイルスが含まれる上清を、濃縮試薬による濃縮や、遠心による濃縮を行っても感染は確認できませんでした。
作製しているレンチウイルスは、clontechのLenti-X™ HTX Ecotropic Packaging System を
用いています。
このkitに利用するベクターは、pLVSIN-CMV Neo Vector のMulti Cloning Site(XbaTで1cut) に 、pEBFP,pEYFP,pDsRed をXbaT で2cutしたフラグメントをそれぞれ挿入し、シーケンスによってフラグメントの方向を確かめたものを使用しています。1種類のレポーター遺伝子を持ったレンチウイルスを3種作製しました。
なお、トランスフェクションした細胞は、kitが推奨する細胞である、Lenti-X 293T細胞です。
トランスフェクション後、12時間後に新鮮な培地(DMEM/10 この血清は、テトラサイクリン不含のもの) に置き換え、その後、48時間から72時間培養した上清を、感染実験に用いました。
このトランスフェクションした293T細胞での蛍光は、少数ではありますが観察されました。
なので、組み込んだレポーター遺伝子が変異を起こしているとは考えにくいです。また、ウイルス溶液を濃縮した後に簡易力価測定kit(Lenti-X™ GoStix™) で測定したところ、 4.6×10^5 程度だと分かりました。
これらのことから、パッケージ細胞から目的の遺伝子を持ったレンチウイルスが産生されていないことが考えられますが、どの段階でうまくいっていないのかが分からなくなってしまい、困っています。
皆様方の知恵と経験をご教授ください。宜しくお願い致します。 |
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