>二次抗体をご提案のmouse anti-rat IgGにすることと、goat anti-rat IgGの二次抗体を用いる方、どっちが特異性が高いんでしょうか?
理屈でいうと前者です。
anti-rat(あるいはほかの動物) IgG抗体といっても、多かれ少なかれ別種のIgと交差反応を起こします。とくにポリクロなら必ず交差反応を起こす抗体が含まれています。お使いのgoat anti-rat IgGはマウス、あるいはさらにヒト、ヒツジやヤギなんかとも交差するかもしれません。
製品には、交差性を抑えるための処理(異種血清に対する前吸収など)の程度が違うものがいろいろあります(製品グレードなどによる)。どのような処理が行われているかや、交差性の程度については、カタログなど、メーカーの情報にあるはずです。
mouse anti-rat IgGは、同種であるマウスのIgGとの交差性が最小のはずですし(自己抗原に対する寛容性により)モノクローナルなので、交差による障害はきわめて起こりにくいと思います(モノクローナル一次抗体にたいして、モノクローナル二次抗体を使う場合、サブクラス特異性に注意してください)。 |
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