いつも勉強させていただいています。
今回、初めて核タンパクの抽出を行いウェスタンでPPAR alphaの発現を見ようと思っています。使っている組織は、心臓を液体窒素で凍結させてpowderにした物を使っています。
核タンパクの抽出は、10mM HEPES pH7.9, 1.5mM MgCl2, 10mM KCl, 0.5mM DTT and 1:1000 protease inhibitorのバッファーでホモジナイズし、その後、800g, 10minで遠心。上清をcytoplasmのタンパクとして抽出。ペレに、20mM HEPES, 25% glycerol, 0.42M NaCl, 1.5mM MgCl2, 0.2mM EDTA, 0.5mM DTT, 0.5mM PMSF and 1:1000 protease inhibitorのバッファーを加え、撹拌し、15分程度揺らした後に、14,000, 5minで遠心し、上清を核タンパクとして抽出しました。上記過程は、on ice、あるいは、4℃で行っています。
その後、細胞質と核のタンパクをそれぞれ15ugと30ug、gelで流し、トランスファーを行いました。
ERR alphaの発現を調べたら、細胞質では全くバンドが認めませんでしたが、核タンパクではシングルバンドが綺麗に検出されました。しかし、PPAR alphaは非特異的バンドだらけで、認めるはずのM.W.52kDa辺りにバンドを認めますが、それがPPAR alphaとは断言できるようなものではありませんでした。
ERR alphaの結果が綺麗なので、核タンパクの抽出は問題ないかと考え、ラボにある、PPAR alphaの抗体、abcam 1:1000, Sigma 1:1500, Affinity Bio Reagent 1:1000を使いましたが、いずれも非特異的バンドだらけでした。ちなみにコントロールとして使おうと考えているLamin(cell signaling)も上手くいきませんでした。
心筋細胞でPPAR alphaを見られている方でお薦めの抗体などはありますでしょうか。また、上記の私の方法で間違っている所はありますか?
根本的にERR alphaが核タンパク(と思っている)でのみ認められたので、抽出は問題ないと考えたのですが、抽出からできていないのでしょうか。
何かご意見をお伺いできたらと投稿させていただきました。 |
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