溶液のエタノール濃度よりも「投与量」(=エタノール濃度x接種液量x比重)で考慮されるべきだと思います。
ただ、どのくらい投与しても大丈夫かと質問されても、あなたがどのような実験系で薬効を観察されようとしているのか情報がありませんから、「あなたの薬効評価系に致命的な影響がない程度で」としかお答えのしようがありませんよ?
半致死量のデータはありますけど、たとえその1000分の1の少量を投与したからといって、あなたのアッセイ系を台無しにするような影響がでないとは限らないわけですからね。
基本的には、溶媒のみ投与する陰性対照群をきちんとおいて比較されるしかないのではないでしょうか。
御参考までに、マウスのエタノールの半致死量は、
‐腹腔内投与で、933 mg/kg
‐経静脈投与で、1973 mg/kg
‐経口投与で、7500 mg/kg
というデータがあります。
マウスの体重を約20 gとすると、腹腔内投与の半致死量は、18.66 mg/mouseということになり、比重を約0.8で計算すると100%エタノール液で約23μl/mouse程度ということになりますから、投与可能なエタノール液量は少なくともそれよりもさらに少なくなるなるのではないでしょうか。 |
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