8%なり20%なりの濃いPFA水溶液と10xかなんかのPBSを混ぜて、最終的に4% PFA in PBSにするという操作でしょうか。よく理解できなかったのですが、
>最終的にPH7.4に持っていきます。 バッファーがベースの溶液ではないので、しばしばPHが行き過ぎてしまいます。10NのHCLでPH8.8(未調整でのPH)が一気に6.0まで低下し、NaOHで7.4までもどしました。
これは、「バッファーがベースの溶液ではないので、」ということはPFA水溶液を作るときの話ですか? 「最終的に」といっているからPBSと混ぜてから話ですか?
いずれにせよ、PFAの水溶液のpHが高すぎるのではないですか。NaOHを入れて溶解しているんだと思いますが、その段階でpHが極端に高くならないようにします。加熱と合わせるとpH 8を超えるほど大量のNaOHはいらないはずです。それをPBSで希釈すれば、PBSのpHからそれほどずれることはないはずです。
pHすることによる塩濃度の変化が影響するかしないか、凍結保存したPFAが良くないかどうか、それはあなたのやる観察の精度や注目する対象次第ですし、その限りで影響や問題が認められないなら、実はなんらかの影響があったとしても、気にしても仕方がないと思います。
ちなみに、PFA固定はPBSよりphosphate bufferの方がよいとする流儀もあって、塩濃度の違いはあまり重要ではないようです。特に細胞の固定ではCarnoyとかメタノール、アセトンなんかも使われるくらいですから、浸透圧やら脱水作用やらがあっても、morphologyは保持されるんじゃないでしょうかね(抗原性とか、オルガネラの形態とかは別として)。 |
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