TK-1さん
どうも有難うございます。
(1)AID-Creは良さそうですね。In vivo解析を始める際には考慮したいと思います。
(2)Creによるgenome damageについては、下記の論文で報告されており、Creの活性レベルに依存した染色体障害によるようです。特にCreERで誘導した場合は活性がrobustで、titrationが必要なようなのですが、いい条件が見つかりません。ひょっとするとloxPのrecombinationを起こすレベルでは毒性が避けられない可能性もあり、経験のある方の情報が伺えると有り難いと思っております。Deleter Creなど、constitutiveにCreを発現するマウスでは、マウス開発の段階で、致死的ゲノム障害を起こさないレベルでCreを発現するラインが選択されたものと考えられますが、CreERなどinducibleのマウスでは、Cre onlyでもinduceすれば毒性が出ると思います。
Growth inhibition and DNA damage induced by Cre recombinase in mammalian cells.
Loonstra A, Vooijs M, Beverloo HB, Allak BA, van Drunen E, Kanaar R, Berns A, Jonkers J.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2001 Jul 31;98(16):9209-14.
Direct hematological toxicity and illegitimate chromosomal recombination caused by the systemic activation of CreERT2.
Higashi AY, Ikawa T, Muramatsu M, Economides AN, Niwa A, Okuda T, Murphy AJ, Rojas J, Heike T, Nakahata T, Kawamoto H, Kita T, Yanagita M.
J Immunol. 2009 May 1;182(9):5633-40.
MPさん
コメント有難うございます。「閾値」そのものは存在すると思いますが、それがloxPのrecombinationを起こすレベルより高いところにあるのかどうかが、問題です(TK-1さんから御指摘頂いている点です)。ConstitutiveのCreマウスでは、表現形として確認できるレベルでのgenome damageは見られない場合が多い事を考えると、loxPのrecombinationを誘導しつつ、genome damageを最小限に抑える条件があるはずとは思っているのですが、今のところうまく行ってません。 |
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