WTまたはTg由来の培養細胞における各種タンパク質の発現をWBで検出、比較しております。
例えば、5回独立してこの2種類の細胞を培養、回収し、同一のゲルで流した時、
それぞれデンシトを元に得られた値が
WT Tg
1 100 120
2 90 99
3 80 92
4 120 150
5 105 126
だったとします。
これらをpaired t-test, Student's t-test, Welch's t-testを用いp値をだすと
それぞれ0.007, 0.174, 0.180となります。
もともとみたいタンパク質のWT-Tg間の差は(あると期待されるが)小さく、
1-5回の実験間の差(WT1-5またはTg1-5)は(無いと期待されるが)有る程度予想されていたので
1回目、2回目、、、5回目それぞれのWTを値を100とした時のTgの比の値を示しました。
WT Tg
1 100 120
2 100 110
3 100 115
4 100 125
5 100 120
またこれらをpaired t-test, Student's t-test, Welch's t-testを用いp値をだすと
それぞれ0.002, 0.0001, 0.002となります。
質問はこのケースでは実際どの検定方法を使うのが確からしいのか?と言う点です。
以前、似た様な実験で同齢のWT、KOマウス(n=5 each)を同時に準備し、
臓器を取り出し同一のゲルでSDS-PAGEし最終的にWBで定量を行った際は比を取る事無く(上の例)、Student's t-testで検定を行っておりました。
ただ最近同僚とWBの定量に関して話をした時に彼は、Welch's t-testが頑健?だから
二群間の比較ならばF検定なしで大概何も考えずにこれを用いていると言ってました。
また下の例ではWTをすべて100にしてしまっているので分散は0になってしまっています。
これで等分散、不等分散を問うのは意味があるのでしょうか?
サンプルサイズはこれ以上増やせないと仮定して下さい。
WBの定量性に関する問題点もここでは無視して下さい。
統計に関する知識が足りない事は承知しておりますが、アドバイス頂けると幸いです。
また同様のトピックが既にあるようでしたら教えて下さると有難いです。 |
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