Rosa26 locusにあるpromoterを用いた発現はubiquitousでありますが、発現量としてはそれほど高くありません。一方、CAG promoterを用いたトランスジェニックでは、うまくいけば発現量が高いものが得られますが、挿入された遺伝子座の影響で発現量や発現パターンが左右されるというデメリットがあります(locus effect)。CAG promoterを持つトランスジーンをRosa26 locusに挿入することによりlocus effectを避けることができ、ubiquitousに高い発現量が得られると期待されます。すなわち、CAGを用いたコンストラクトのノックインマウスにRosa26遺伝子座を用いるのは、この遺伝子座がlocus effectを受けにくいからであり、ubiquitousなpromoter活性とは無関係であるということです。 |
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