方法は3つかな?
1.先輩に検量線を英語ではなんと言いますか?と聞き、standard curveと答えをもらって、curveについて問答を行う。
2.(人によって態度を変える人に対して)どこかwebサイトを見せる。例えば、ここ。
http://www.piercenet.com/browse.cfm?fldID=876769DB-5056-8A76-4ED7-480BC9A5AD92
試薬屋さんもカーブを見せています、と言ってみる。
3.機器のせいにしてみる。
吸光度の定義:A=-log(P/Po)
(ただし、A:吸光度、P:透過光強度、Po:入射光強度)
Lanbert-Beerの法則:A=elC
(ただし、A:吸光度、e:吸光係数、l:光路長、C:濃度)
ここで、この二つの式から当然
-log(P/Po)=elC
この式を変形するとともに、P、Po、eが波長(lambda)に対する関数である事を考慮すると
P(lambda)=Po(lambda)*10^(-e(lambda)*l*C)
と書く事ができるはず。
次に実際の測定について考えると
吸光度計では固有の分解能(バンド幅)があるはず、つまり
実際の測定では測定波長にlambda1からlambda2までの幅がある。
よって、測定している
入射光強度:Po(lambda)のlambda1からlambda2までの定積分
透過光強度:Po(lambda)*10^(-e(lambda)*l*C)のlambda1からlambda2までの定積分
この場合、吸光度の定義:A=-log(P/Po)のlogの中身が積分計算になっており、非常に限られた条件下でしか「Lanbert-Beerの法則」の式まで簡略化できない、
すなわち、濃度に対して直線にならない、Lanbert-Beerの法則が成立しうる溶液であっても、「測定値」が濃度に対して直線にならないことはあり得る。
濃度に対して直線になる条件に近づけるために
1.分解能の高い吸光度計を使う(なるべく単色光での測定)
2.吸光度極大付近の波長で計測する(e(lamda)がほとんど変化しない、e(lamda)が一定の場合はLanbert-Beerの法則まで簡略化可能)
3.非常に狭い範囲のみ測定に使う(どんな曲線でも微小領域だけとりだせば、直線に近似できる、Talor展開による近似)
という工夫をしているはず。
ただ、マイクロプレートリーダなどで測定している場合には工夫1,2の達成度は結構低いんじゃないかなぁ、と言うことにしておく。
どうかな? |
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